大阪府泉佐野市で、今年2025年5月より、小学校内で児童に朝食を提供する、「こども朝食堂」が開始しており、話題になっていますね!
世間では、小学生の朝食が家庭で提供される割合が高いためか、様々な議論が繰り広げられているようです。
また、ネット上では、学校で朝食が提供されることのデメリットも挙げられていますが、実際のところはどうなのでしょうか。
また、2児の母である筆者から見た気になるところも調べてみました!
この記事を最後まで読むと、こども朝食堂に関することにくわしくなれますよー!よかったら最後まで読んでいってください。
なぜ「こども朝食堂」が開始されることになったの?
2022年秋の泉佐野市タウンミーティング(泉佐野市で行われている、市政について、市民と市長が直接情報交換できる場)にて、通学を見守る住民から
「朝ご飯を食べていないようで、元気のない子がいる。なんとか支援ができないだろうか」
といった声が上がったことから。
この後の記事にかきますが、2022年秋のタウンミーティングのあとの2023年2月に実証実験を2つの小学校で開始されたんですよね。
こういった市民の声を聞き取ったのが秋、そのあとの2月に具体的に実証実験。スピード感がすごくないですか?
市民からの声を普段から聞き入れる体制が整っていることもすばらしいですし、しかもすぐにそれを実行する行動力もすてきですよね。
朝食の提供を小学校で始める、となると、朝食調理場所、朝食を調理する人、またそれにまつわる財源の確保など、素人目でみても、本当にたくさんの準備が必要ですもんね。
すばらしいです!
が、小2と年長の 2児の体力ギリギリ界隈の母として思った事。めっちゃうらやましい。笑
正直、朝、子どもたちの朝ご飯を用意するほどの余力がない日もある。体力的にしんどい。前の日の残りもない。だがしかし栄養のあるものを食べてほしい。そう思うと、作ってもらえて出してもらえて、しかも無償。
なので、こちらとしてはありがたい。
ただ、朝ご飯を食べている子供の様子を観察することで、今日の睡眠の質や量、コンディションの把握ができるので、母子ともに帰宅後のスケジュールなどを想定しながら動いている事に気付いた。
もちろん、前日の晩御飯のときの様子なども見てはいるけれど、朝の様子も見ておきたい。果たして今園や学校に送り出して大丈夫なのであろうか、すぐに迎えに行かないといけないようにならないか、と。
なので、私としては、朝ご飯を家で子供たちがとるのは必要な時間なのかも。
大阪府泉佐野市のどの小学校で朝食が提供されているの?
2023年2月に泉佐野市立長坂小学校・中央小学校の2校で実証実験が行われた後、徐々に実施小学校を増やし、2025年7月現在では12校で行われています。
9月までにあと1校が増える予定で、合計で泉佐野市内の合計13の小学校で朝食が提供される予定です。
泉佐野市に一体小学校が何校あるのか気になって調べてみたら、13校でした。
ということは、この9月で泉佐野市すべての小学校で朝食の提供が行われる予定・ということになります。
筆者の中の予想を大幅に超える普及率でした。
市民の声から丸3年で、泉佐野市すべての小学校で朝食の提供がされるようになるとは!
驚きを隠せません!
ちなみに12校で朝食提供中の泉佐野市ですが、児童全体の2割ほどの利用があります。こちらも、企画側の想定以上の利用だったようです!
小学校朝食を児童がなぜ利用するのでしょうか。
家庭の事情や朝の慌ただしさによる朝食欠食
泉佐野市が令和5年2月に実証実験を開始した際のアンケートでは、児童の約2割が自宅で朝ごはんを食べずに登校していることが判明。
背景として、親の仕事で朝食を用意できない共働き家庭や、起床時間が遅いため十分に食べられない子どもたちが多かったです。
こうした事情により、朝食を自宅で摂れない子どもたちが学校で提供される朝食を希望し、利用しています。
このことに関して、「朝食の提供を必要とする子供の親に、朝食をとる時間帯の勤務を命じないようにすべきだ」といった意見もありました。
ですが、筆者自身は小学校高学年のころから母がパートに出ており、朝7時や6時半からの勤務であったため、朝起きると机に朝ご飯がおいてありました。
もちろん多忙な親が朝ご飯を用意してくれるのが当たり前だとは思っていませんが、自分がもし母のように早朝の勤務をする場合は子供に向けて朝ご飯の支度をするかな、と思います。
でもしんどい日で子供が希望した場合は朝ご飯提供してもらえるサービスがあれば利用したいな、とも思いました!
ですので、筆者個人的には、企業が、というよりは、その雇用形態の条件をのんで働いている親は、子どもの朝食を用意したいと思うのであれば用意するといいのかなと思いました!
母の立場も、雇用主の立場も経験した事がある身としてはそう思いますね。
きっと、どうしても朝ご飯を子供たちが自分の目の前で食べてほしいと思っている人は、早朝シフトの仕事を選ばないと思う。一方、早朝シフトの仕事を選んでいる親は、できたら朝ご飯を子供と一緒に食べたいけれど、生活がかかっているからそんなこと言ってられないとか、その時間を子供と時間共有する優先度がその人にとっては低い、ということだから、問題ないのではないのかなと思いましたね。
いつも思うのですが、それぞれの立場の人がそれを選んでいるのだから、周りがとやかくいう事では、ない。笑
まあこれを言っちゃおしまいなんですけどもね、はい。笑
無償提供で利用しやすい仕組み
朝食堂では、希望する児童は事前申し込みも不要で、無料で朝食が提供されます。
事前申し込みがいらなくて、無料で朝ご飯が食べれたらいいですよね!
今日お母さん朝ご飯作るのしんどいから、学校で食べておいて!なんてことも可能ってことですもんね。画期的ですね!
今日友達と約束してるから、朝ご飯学校で食べてくるね!と子供たちから申し出があってもいいですね、なんだか楽しそうです。
自分が友達とモーニングの約束をするような感覚。笑
友だちと一緒に食べる楽しさ・居場所として
6年生の男子児童は「友達と一緒に食べるので楽しい」と感想を述べ、5年生の女子児童は「エネルギーがわいてくる」と話しています。朝食堂を利用した日は、授業中おなかが減りにくく集中できるといった声もあります。
また、異なる学年やクラスの子どもたちが交流する場となり、笑顔があふれるにぎやかな雰囲気が学校全体を活気づけています
学校に到着してから食べることで、純粋に家で食べるよりも消化され始めるのが遅いのもあり、またいつもより食べれたりすることもあっていつもよりお腹持ちがいいのでしょうね。
また、学校朝食の利用で、1人で食べる『孤食』が解消されますね。筆者は妹がいたので、親が朝から仕事の日は二人で食べていましたが、兄弟がいない子や、兄弟と家を出る時間が大幅に違う子たちの場合はひとりで食事を摂ることもあるでしょうね。
小学生が朝食を学校で摂ることで起きうるデメリットは?
家族との時間が減る
朝食のお世話を学校にお願いすることになります。1日3食のうちの過半数を学校で摂る事になりますね。
普段、親御さんと一緒に朝食をとっている児童にとっては、朝食堂の利用で一緒に過ごす時間が減ることになります。
上述しましたが、私もここが一番ネックになりました。
まだ筆者としてはまだ子供の様子を朝も観察したいということもあって、重要ポイントです。
費用面の問題
運営費として、泉佐野市の今年度一般会計予算に事業費9703万円を計上し、調理と運営を5業者に委託しています。
個人的に気になっていたのが財源です。任意の小学生の子供たちの朝ご飯代1年分として別途9703万円。
今まではかかっていなかった費用ですよね。すこし金額が大きいようにも感じてしまいました。もうすぐ1億円。たった13校の小学校のうちの2割の参加でかつ週2でこの金額。もっと人数が多い自治体はなかなかハードルが高いですよね?
なかなか厳しいのではないでしょうか。
教職員の負担
学校の先生たちの業務量がとてもハードであることはずっと言われてきたことですよね。
今の業務でもかなりタスク過多で圧迫されているにも関わらず、ここから更にタスクが増えるとなると、さらに大変になるということになりますね。
ここはかなり心配なところであります。
今回の、大阪府泉佐野市の場合は、調理と運営に関しては5つの業者に委託しているので、教員たちの業務圧迫には直接は関わらなさそうですね。
ですが、誰かが学校の門やカギを開けないといけないんですよね?
調理する時間も含めたらいつもよりどれくらい早く勤務に入らないといけないのでしょうか。
当番制にしたとしても先生たちがさらに勤務時間が伸びる日がある…心配でしかないですね。
まとめ
・2022年秋の泉佐野市タウンミーティングにて、通学見守りの住民から「朝食をとれていない子の支援提案」をうけ、2023年2月に検証を開始。
・2025年秋には泉佐野市内全13校で朝食の提供が開始される。
・小学校での朝食提供を児童が利用する理由は、
家庭の事情や朝の慌ただしさによる朝食欠食
事前申し込み不要、無償提供
友だちと一緒に食べる楽しさ・居場所として(孤食防止)
・小学生が朝食を学校で摂ることで起きうるデメリットは?
家族との時間が減る
費用面の問題
教職員の負担(大阪府泉佐野市の場合は、調理と運営に関しては5つの業者に委託)
です!
泉佐野市の小学校で朝食無償提供されていることをまったく知らなかったので驚きましたし、とても勉強になりました!
ここまで読んでくださりありがとうございました~!!!
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